袖摺り合うも他生の縁（そですりあうもたしょうのえん）

あなたは、
この言葉を耳にしたことが
あるかと思います。

この言葉の意味は
ただ
何となく袖と袖とをすり合う
些細な人とのご縁も
「他生の縁」
によって起こっている事です。

「他生の縁」とは
いま生きている
今生（こんじょう）ではなく
前の生である
前生（ぜんしょう）と
次の生である
後生（ごしょう）を言います。

この言葉は
仏教で言う
輪廻（りんね）
因果応報（いんがおうほう）の
教えから生まれたものです。

このように考えると
単なる出会いでも
深い意味を
持っていいます。

私は
今電車を
毎日利用しています。

そこで
ふと思うことがあります。
隣に座る方との
出会いの確率です。

この車両で
私と隣り合わせになる確率は・・・
先ず１１車両あるので
この車両に乗る確率は
更に　１／１１
ざっと見渡して
２００人くらいの乗車客がいるから
１／２００
全車両で２，０００人いれば
１／２，０００か
でもこの席が空く確率は・・・
その人がこの時間に乗る確率は・・・
等々考えていくと
天文学的な確率になります。

その中でのその人との出会いです。

良い出会い。
悪い出会い。
それぞれあるが
どちらでも無駄ではなく
それぞれその出会いは
それぞれの
新しいことを
教えてくれます。

それは
大切にしなくてはならない
出会いです。
あなたも
きっとそのように
思われたことが
あるかと思います。

人との出会は
素晴らしいものです。
人間は
決して
ひとりでは生きていけない。

様々な人々のご縁が
自分を支えてくれている。

その分
自分も他人を
大切にしなくては
いけないことを
この言葉は教えてくれています。

あなたも素晴らしい出会いと
ご縁を大切にし
楽しく今生を
過ごしてもらいたいと思います。

合掌　快栄